医療技術安全教育セミナー2008 夏期
(日本語社会人教育プログラム)
医療機器のリスクマネージメント
国際予防医学リスクマネージメント連盟は、教育・研究促進のための国際組織として世界健康リスクマネージメントセンターを東京に設立し、健康と安全に関する対策に関する様々社会人国際教育を東京の国連大学や世界銀行で行ってきました。なかでも2006年度以降に東京大学で開催した医療安全教育セミナーでは、日本語社会人教育プログラムにもかかわらず、近隣国からの参加者を交え、全国各地より多数の方が参加し、いずれも定数オーバーとなりました。
リスクマネージメントのリーダー育成はハーバード大学で類似の教育セミナーが毎年開催され、全米各地と海外から多数の参加があります。アジアでもこのような機会の必要性を痛感し、友人である先方の主催者の協力を得て、世界学会として5年前から日本で開催していました。その後、日本では本分野の学術専門家が充実してきましたので、2006年からは日本人による講義を中心に進めています。
医療安全教育セミナーは医療安全関する諸問題を網羅していました。しかし、厚生労働省により、2007年度から特定機能病院での医療機器安全教育に関する院内講習会の自主開催が義務化されました。これに伴い、学会としては全国の病院にとって参考となる資料を提供する機会の必要性を認め、「医療技術安全教育セミナー」を2007年9月に開催し、沖縄から北海道に至る多数の参加者により連日満席となりました。
平成20年は2連続日での開催となりました。第1日は医療機器安全に関する政府の最新の考え方をはじめとし、医療機器安全に関する諸団体・機関での基本的な対応について解説が講義されます。第2日目は医療機器安全の最先端技術が各専門領域から講義され、現在の医療施設で最大の課題になっている「医療機器安全管理の組織の作り方」に関してシンポジウム形式での討議が行われます。
2008年3月
酒井 亮二 国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長
日本予防医学リスクマネージメント学会理事長
村上 陽一郎 国際基督教大学教授、元東大先端科学研究センター・センター長
安原 洋 東京大学医学部付属病院手術部教授
外 須美夫 北里大学医学部麻酔科学教授
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