医療安全基礎講座2010 (専従医療安全管理者・専任医療安全管理者・ 歯科医療安全管理者・医療機器安全管理者・医薬品安全管理者向け) 医療安全管理の社会人教育 会期 2010年6月23日(水)〜25日(金) 会場 東京大学医学部鉄門記念講堂 (定数310人) 主催 国際予防医学リスクマネージメント連盟 |
プログラム
趣旨: 本基礎講座は、医療機関で安全管理を担当される方を対象に、リスク管理・危機管理に必要となる基本知識を講義します。本講座はコース制で、3日間参加申し込みのみを受け付けます。平成22年度診療報酬改定(平成22年告示第69号)により、専従医療安全管理者以外に、専任医療安全管理者が医療安全対策費の対象となります。参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 学会員、医療機関の専従・専任医療安全管理者、医療リスクマネージャー、医療機器安全管理者ないし医薬品安全管理者、その他(医療機関に勤務の方)。医療での職種は問いません。
試験は実施されません。
司会進行 近藤 美希、山口 絢 (東京大学大学院学際情報学府)
2010年6月23日(水) 午前10時〜午後5時30分
東京大学医学部鉄門記念講堂
『医療安全の基本』
受付開始 午前9時
午前10時〜午前10時30分 ガイダンス
午前10時30分〜午前12時 医療安全の基本的考え方と基本用語
(講師) 濃沼 信夫 (東北大学大学院医学研究科医療管理学教授)
日本における医療管理・病院管理の重鎮としての経験を踏まえて、医療安全用語集を最近出版されました。
今回は医療安全の基本的考えを概説するとともに、医療安全の基本用語を解説されます。
午前12時〜午後1時30分 昼食
午後1時30分〜午後3時20分 医療安全管理部の活動と医療事故調査の方法
(講師) 長村 文孝 (東京大学医科学研究所医療安全管理部部長)
医療安全管理部の目標と主たる業務ならびに医療事故調査方法について医療現場の立場から概説する。
午後3時20分〜午後3時30分 小休憩
午後3時30分〜午後5時20分 医療のための危険学 −異分野からの提言
(座長) 半田 誠 (慶應義塾大学医学部輸血・細胞療法センター教授、同附属病院医療安全室)
(講師) 畑村 洋太郎 (東京大学名誉教授、失敗学会長、工学院大学教授)
先生は失敗から学ぶ学問を創設し、危機管理分野で国際的に活躍されています。
医療事故では危機管理としての対応が必要であり、失敗学からの講義をしていただきます。
午後5時30分 第1日目終了
2010年6月24日(木) 午前9時〜午後4時
東京大学医学部鉄門記念講堂
『医療安全の制度と事例』
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時20分 医療事故の心理学 −心理学の視点から考える平時対応、事故後対応および事故後サポート
医療事故に関わった医療者の心理/ 被害者の心理 / 平時および事故後のサポートにおける心理学的なポイント
(座長) 上別府 圭子 (東京大学大学院医学系研究科予防看護学講座家族看護学准教授)
(講師) 山内 桂子 (医療安全の心理学研究会幹事、東京海上日動メディカルサービス・メディカルリスクマネジメント室主席研究員)
午前10時20分〜午前10時30分 小休憩
午前10時30分〜午前12時 医療事故緊急対応の基本 – 医療事故時のクライシスコミュニケーション
(座長) 木内 貴弘 (東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野教授)
(講師) 大江 和郎 (東京女子医科大学附属成人病研究センター)
大学広報室課長として「医療事故緊急対応マニュアル」を創刊した経験を踏まえて、危機管理としての組織構築や対策立案の方法について具体的に講義する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 医療事故情報収集等事業について −最新の活動概要
(講師) 後 信 (財団法人日本医療機能評価機構 医療事故防止事業部部長)
午後1時50分〜午後2時 小休憩
午後2時〜午後2時50分 医療事故の救済補償制度について
医療側に対する制度 / 患者・遺族側に対する制度
(講師) 井上 清成 (東京弁護士会所属、医療法務弁護士グループ代表、東大法学部卒)
午後2時50分〜午後3時 小休憩
午後3時〜午後3時50分 院内医療安全における多職種間ネットワークのあり方
(講師) 新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理室長)
午後4時 第2日目終了
2010年6月25日(金) 午前9時30分〜午後5時30分
東京大学医学部鉄門記念講堂
『医療安全の技術と情報』
受付開始 午前9時
午前9時30分〜午前12時 安全対策の科学的決定方法および評価方法
リスク学の基本 / 許容リスクの求め方 / リスクに基づく意志決定の方法 /
リスク管理と資源適正の方法/ マネージメント学の基本 / その他
(講師) 酒井 亮二 (国際予防医学リスクマネージメント連盟理事長)
ハーバード大学、スイス連邦工科大学、東大医学部・工学部、マレーシア理科大学医学部など
国内外の多数の大学などにて勤務し、各種団体の理事長など。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時50分 臨床指標とは – 適用と解釈のポイント
(講師) 内山 靖 (名古屋大学医学部教授)
最近刊行した臨床指標に関する近書を踏まえて、臨床指標の概説ならびに医療機関での適用事例を紹介する。
午後2時50分〜午後3時 小休憩
午後3時〜午後3時50分 リスクコミュニケーションとは
(講師) 木村 浩 (東京大学大学院システム創成学科准教授)
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後5時30分 事故予防のための病院システム改善に関するヒューマンファクターの基本
(講師) 釘宮 豊城 (順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科教授)
東大医学部卒後からの長い臨床経験を踏まえて、医療安全とヒューマンファクターに係る最新図書を発行されました。
これらを踏まえて、医療リスクマネージメントに係るヒューマンファクターの基本的考え方が紹介されます
午後5時30分 全コースの終了
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