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国際予防医学リスクマネージメント連盟

日本予防医学リスクマネージメント学会

世界健康リスクマネージメントセンター


 



歯科医療安全講習会   主催者の挨拶

 

歯科診療安全教育セミナー2010秋季

歯科医療安全システムのインフラ向上 (T)

 

 

安全な歯科医療は診療行為の危険やミスを予防、回避するなどのリスクコントロールがなされてはじめて達成されます。リスクコントロールは医療従事者の個々人の注意や努力だけで達成されるのではなく、歯科医療安全システムを改善することによって果たされます。

 

平成19年の医療法改正によって歯科医療においても医療安全管理委員会の設置、医薬品および医療機器安全管理責任者の配置、医療安全に関する研修、感染対策委員会の設置などが義務づけられ、歯科医療の安全が制度化されつつあります。歯科医療の安全確保には安全管理体制の構築と同時に、財源の裏づけが必要となります。平成20年度から歯科外来診療環境加算が算定できるようになり、安全管理に対するコスト面での配慮も始まりました。しかしこれだけで十分なものとはいえません。

 

歯科医療の安全対策を効果的に推進するためには施設、設備の充実、教育研修の促進、インシデント情報の収集システムおよび緊急事態発生時のネットワークの構築などの基盤整備と人材、財源の確保が欠かせません。つまり十分なインフラ整備とコスト保証が必要です。そこで今回は「歯科医療安全システムのインフラ向上」と題して2010918日(土)、19日(日)の2日間にわたりセミナーを開催いたします。

 

 

1日目は「医療紛争マネージメントーADRの意義―」、「病診連携の現状と課題」の2つの講演を組みました。ADR(裁判外紛争解決)については今後の歯科医療安全には欠かせないものと考えます。シンポジューム(1)では「歯科医療安全のインフラの現状と課題」と題して感染予防および医薬品医療機器管理体制の整備、インシデント収集とインセンテイブ、安全対策経費のあり方について講演と総合討論を企画しました。

 

2日目のシンポジューム(2)では「歯科医療安全の緊急対応での地域ネットワークのあり方」をテーマに緊急事態に対する対応策とネットワークについて講演と討論を行います。緊急度の高い医療安全対策が必要な際に、病院と診療所の包括的な地域連携はどうあるべきかに関して、すでに先行している地域の実例を話題として提供いただき、病院と診療所のすべての方々が安全で安心な歯科医療を提供する社会インフラのあり方を総合討論します。

 

 

今回の企画は歯科医療の安全対策を述べるだけでなく今後の課題について問題提起できるものと確信しております。奮ってご参加ください。

 

 

 

20106

 

国際予防医学リスクマネージメント連盟顧問

東京医科歯科大学名誉教授 

海野 雅浩

 

 

国際予防医学リスクマネージメント連盟

世界健康リスクマネージメントセンター

日本予防医学リスクマネージメント学会

理事長 酒井 亮二

 

 

主催者一同